2018年3月25日日曜日

投資工学の読書のすすめ 6 国家破産はこわくない

前回のReview 「投資工学の読書のすすめ 5 不動産投資の超基本


ひさびさの「投資工学の読書のすすめ」ですが,いい本を読んだので,ご紹介させていただきます。




わざわざ私が指摘するまでもなく,日本国の家計は火の車です。


2017年の政府の一般会計予算97兆円のうち,税収等でまかなっているのは63兆円にすぎず,残りの34兆円は国債等の借金でまかなっているのです。


日本国の借金は約900兆円もあります


わかりやすくみなさんの家計に翻訳してみると,


手取り年収630万円の家庭が,毎年340万円借金して,970万円を毎年消費しているようなイメージです。


そして,借金が9000万円あるという状態のイメージです。





FPの私なら,というかFPでない方でも誰でもわかると思いますが,


こんな借金漬けの家庭はそうそうにつぶれてしまいます。


家計相談に来られても,「弁護士さんのところへ行って,破産申し立てしなさい」としか言えません(笑)。





ただ,「日本の財政破綻するに違いない」と考えた金融業界のトレーダーたちは,日本円の暴落にかけた投資をしてきましたが,それで成功したトレーダーは今のところいませんね。
ちょっと一安心できましたでしょうか。




しかし,やっぱり,どう考えても,こんな財政状態の国が長続きするとも思えません。


そんな心配をしている,そこのあなたへ,ぜひ読んでほしい本です。



この本は,巷によくある,

「日本の財政やばいから,外貨投資しよう!!」

「円は価値が暴落するから,ローン大きく組んで,不動産投資しておこう!」

「年金破綻は確実なので,個人で保険に入って,年金分を積み立てよう!!」

などという,いたずらに不安感をあおって,不必要な投資を勧めるものではありません。


しっかり冷静に,財政破綻するとどのような変化が日本に起こるのか,


財政破綻までの道のりはどのようなものになるのか,


財政破綻に備えて,個人がとっておくべき手段はなんなのか,


について,教えてくれます。




はっきり言って,このブログを読んでいる方は若い方が多いと思うので,言っておきますが,


このブログを読んでいる方が生きている間には,日本の財政が傾く日が来ると,私は思っています。


しかし,別に財政が傾いても,戦争のようなめちゃめちゃな状態にになるわけではありません。


私たち,個人ができる資産防衛をしておくことが,大切であり,国家破産にそなえる手段は,その程度で構わないのです。




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