2017年6月10日土曜日

コラム 投資での失敗例その6 株主優待目的で株を買ったら

前回のReview 「コラム 投資での失敗例その5 退職金の相談で信託銀行に行ったら


今回の失敗例シリーズは,株式投資にありがちな失敗例です。


株式投資に関する雑誌を,みなさん本屋さんでよく目にするのではないでしょうか。






こういう雑誌でよく組まれている特集が,


「これから値上がりする株式特集」


と,


株主優待特集


です。



株主優待とは,企業の株式を一定数以上を保有している場合に,


商品券等がもらえる仕組みです。


たとえば,吉野家ホールディングス(9861)では,


100株以上保有している株主に,3000円分の商品券を年2回プレゼント,


1000株以上保有している株主に,6000円分の商品券を年2回プレゼント,しています。


株価が約1800円(執筆時)ですから,


約18万円分株式を購入すると,


配当が年2000円の配当とは別に,6000円分の商品券がもらえるということです。



これをとらえて,雑誌では,


「実質配当が年8000円!!」


「実質利回り4.4%!」


とか特集して,おすすめであるとしています。









しかし,



はっきり言って,



株主優待目当ての投資はやめておきましょう。



理由は以下のとおりです。



1 株主優待目当ての投資家が多いせいで株価が割高


さきほどの吉野家ホールディングスですが,


PBR(株価が会社純資産に比べて何倍か)が2.05倍,


PER(株価が一株当たり利益の何倍か)が55.4倍で,


いずれも割高感が半端ないです。




2 株主優待はいつでも廃止,変更になりえる


株主優待が廃止,悪化された企業はたくさんあります。


また,大きな流れとしては,株主優待は縮小傾向にあります。


そして,株主優待のおかげで人気がある銘柄は,株主優待がなくなったりすると,急激に株価が下がったりします。




私もかつて,株主優待で金券がもらえる企業に積極的に投資していましたが,


利回りが悪かったりする銘柄が多く,ほとんど売ってしまいました。


みなさんも,株主優待に目をくらませることなく,



しっかりと,企業の業績と株価をくらべて,株式を購入するようにしましょう。



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