2018年4月21日土曜日

誌上FP相談 CASE2 新婚四ツ谷夫婦の相談2

前回のReview 「誌上FP相談 CASE2 新婚四ツ谷夫婦の相談1


前回に引き続き,新婚の四ツ谷さん夫婦の相談にお答えします。

夫婦の状況

年齢はご主人が31歳,奥さんが30歳。

ご主人はメーカー,奥さんはアパレル関係の会社の正社員。

年収(税込)は,ご主人が400万円,奥さんが300万円。

将来子どもは1人か2人くらい欲しいと思っているとのこと





相談内容

1 子どもができたら,奥さんは子どもが小さいうちは子育てに専念するため,退職したいとの意向だが,それでもやっていけるのか

2 マンションを買おうと思っているが,いくらくらいまでならローン組んでいいのか

3 収入のうち,いくらをどのような投資に回せばいいのか

4 各種保険に入った方がいいのか


前回,相談内容の1と2について回答したので,今回は3について回答します。

3 収入のうち,いくらをどのような投資に回せばいいのか

まず,投資を始める前に,急な出費のための保険として,

約3か月~半年分の生活費を普通預金か定期預金に入れておく必要があります。

四ツ谷さん夫婦の通常の月々の生活費が約25万円ということであれば,約100万円を,預金に回しましょう。

この100万円以外を,投資対象の資金とします。

FPの世界ではよく知られていることですが,

平均年収のある夫婦共働きの家庭が,手取り収入の15%を常に投資・貯金に回していれば,誰だってお金持ちになれるのです。

これを目途に,投資資金を考えていきましょう。


四ツ谷さん夫妻の場合,手取りだと,夫が年320万円,妻が年250万円程度です。

この15%だと,570万×15%= 85万5000円 が,年間の投資資金目標になります。

ボーナスのない方であれば,毎月7万円程度,

ボーナスが年2回のかたであれば,毎月5万5000円程度,ボーナス月に10万円程度,

を投資資金に回しましょう。


ただ,この手取り15%投資,結構きついです。

独身や子どものいない家庭でしたら,可能ですが,

親の介護費用や子どもの教育費用がかかる家庭だと,手取りの15%を貯蓄するのは,困難です。

したがって,新婚の四ツ谷さん夫妻の場合,子どものいない今が貯め時ですから,現状は手取り20%,年間114万円の貯蓄を目標にしましょう

そして,その114万円のうち,30代の四ツ谷さん夫婦の場合

30%は,元本保証のある金融商品(定期預金か個人向け国債)

70%は,投資信託や株式で積極的な運用をしましょう。

巷でよく言われていますが,

20代なら,20%を元本保証商品に,

50代なら,50%を元本保証商品に,

投資するのが,いいと言われています。


なぜなら,

若い間は,投資で失敗しても賃金収入でたくさん稼げるので,リスクを大きく取ってかまいませんが,

退職者のように,賃金収入が無い人と,リスクを大きくとってはいけないからです。

まだ30代の四ツ谷さん夫妻であれば,積極的にリスクをとっていきましょう。

なお,積極的な運用に回す資金は,NISAiDeCo(確定拠出年金)のような節税メリットがあるものから投資していきましょう。


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