2017年5月27日土曜日

コラム 投資での失敗例その3 外貨預金をしてみたら

前回のReview 「コラム 投資での失敗例その2 保険ショップに行ったら

今回も引き続き,投資の失敗例を語りたいと思います。


失敗例その3 外貨預金をしてみたら



よく巷で言われていることですが,

「日本が破綻することに備えて,円以外の外貨をもちましょう」

「インフレに備えて,外貨投資を始めましょう」

「利息がゼロの円よりも,利回りのいい外貨に投資しましょう」

「外貨預金で3か月間利息5.0%もの利回り!」

なんてフレーズ,よく耳にしませんか?

このようなフレーズに乗せられて,外貨投資すると,どうなるのでしょうか?


たとえば,三菱UFJ銀行の窓口で,外貨預金の申し込みをすると,

米ドルで,片道(円→外貨)1ドルあたり1円の手数料がかかります。

豪ドルであれば,片道1ドルあたり2円の手数料がかかります。

確かに,外貨預金は円預金よりも利率が高いというメリットはあります。

特に豪ドルやニュージーランドドルは,年数パーセントの利回りなので,日本(0.01)の100倍以上の利回りです。

ただ,一見すると,利回りがいいので外貨預金がとってもお得な気がしますが,実際に計算すると,全然お得でないことが分かります。

たとえば,1豪ドル80円のレートであるとして,

100万円を豪ドルにすると,手数料を入れると1豪ドル82円という計算になりますので,

12195豪ドルと,2万4390円の手数料となります。

なんと,約2.4%の手数料を取られるのです。


この豪ドルを2年間運用すると,年利2%として,約490豪ドルの利息がつくので,

合計12685豪ドルとなります。

これを円に戻すと,手数料を換算すると1豪ドル78円なので,98万9430円となります。

………

あれっ?

なんか2年も投資して,年利2%で運用しているのに,元本下回ってんだけど,,,,,しかもレートが変わらないままなのに,,,,

もし円安になってたら,さらに損失増えちゃうじゃん!!


と,いうことなのです。

外貨預金は,銀行に払う為替手数料が大きすぎて,利回りの良さを書き消してしまうのです。

結局,投資の一般原則のとおり,手数料の高い投資はやってはいけないのです。

そして外貨預金は,その手数料の高い投資の典型例です。

みなさんも表面上の利率に惑わされることなく,トータルのリターンを計算して,投資しましょう。

追伸
なお,最近はネットバンクとかで手数料の低い外貨預金もあるので,一概に外貨預金がダメなわけではないことを,付記しておきます。

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