この「投資での失敗例」コラムシリーズでは,投資の失敗例を説明していきたいと思います。
ここで説明する失敗例は,投資初心者が陥りがちなものばかりです。
なかには,私自身が失敗したケースも含まれています。
他人の失敗例を学んで,自分は失敗しないこと,これが失敗しない投資,投資工学の神髄ともいえます。
「賢者は歴史に学び,愚者は経験に学ぶ」といいますし,皆さんは失敗を経験することなく,賢く投資しましょう。
こういう失敗例があるということを知って投資するのと,知らずに投資するのでは,投資のパフォーマンスに大きな差がでます。
失敗を通じて,投資家として成長していくこともありますが,みなさんの資金には限りがあるでしょうから,失敗はしないにこしたことはないでしょう。
それでは,今日は,失敗例その1について,語りたいと思います。
失敗例その1 銀行の窓口に行ったら
「信頼できる銀行の窓口で投資の相談」というパンフレットを見て,家の近くの銀行の窓口に行ったAさんの話です。
Aさんは,40歳のサラリーマンで,家計も苦しくはないが,裕福でもないという状況で,投資を始めてみようと思っていました。
投資をしたことのないAさんは,本屋で投資の本を読むこともなく,インターネット上で「東大卒の負けない投資工学」というきちんとした投資について勉強できるサイトをみることもなく,銀行の窓口で,投資の相談をしてしまいました。
窓口の女性(若くて美人)「本日はご来店ありがとうございます。お客様の投資のご予算はどれくらいでしょうか?」
Aさん「定期預金の半分を考えているので,まあ100万円くらいですかね」
美人窓口女性「なるほど。それでは,定期預金は元本確保型なので,投資用の100万円はある程度リスクがあるものの運用率が高い投資信託にしてみませんか?」
Aさん「どういった投資信託がありますか?」
美人窓口女性「(カモが,,笑)こちらの投資信託が一番売れています。(だってうちの銀行が受け取れる手数料が高いから,一番おすすめして売っているもんね)いかかでしょうか?様々な国の株式へ投資しているので,急激に価格がさがることも考えにくく,初心者におすすめの商品です。」
Aさん「じゃあこれを100万円分お願いします。」
こうして,Aさんは,美人窓口女性に言われるがまま,年間手数料1.5%(投資総額の1.5%という意味。つまりAさんの場合1万5000円です)もの投資信託を買ってしまったのでした。
そうなると,この投資信託の利回りが年1.5%を下回ったら,投資が赤字になります。
しかも,年間手数料なので,解約するまで,毎年1.5%取られ続けるのです。
なお,美人窓口女性擁する銀行は,この年間手数料1万5000円のうち,何割かをバックして受け取ります。
また,銀行は販売手数料(2%程度。このケースでは2万円)ももらえます。
銀行が窓口に若い綺麗な女性を配置している理由が,みなさんわかりましたか?w
銀行は,自分がもうけることを中心に考えてますので,銀行の窓口に行って投資の相談をすることは絶対にやめましょう。
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