2017年4月15日土曜日

第4章 投資各論8 REIT2

前回のReview 「第4章 投資各論8 REIT


さて,今回も,REITを取り上げたいと思います。

前回,REITのメリットを説明しましたが,

今回からREITの仕組みを説明していきたいと思います。




REITは不動産投資信託という名前で,投資信託の一種なのですが,

ざっくり言えば,節税可能な不動産会社の株式と同様だと思ってください。


1 REITへの投資

単位は,口(くち)です。

たとえば,イオンリート投資法人(3292)では,

投資口は,1口,121,900円(2017年4月14日終値)です。

つまり,121,900円あれば,皆さんもイオンリート投資法人へ投資できるのです。

通常,不動産へ投資するには,最低数千万円必要ですが,

十万円程度で,あなたも不動産投資ができるのです。


2 REITからの分配金

REITからは,通常半年に一度,分配金が配られます。

この分配金は,株式で言う配当金です。

REITのもうけから,もうけのほぼすべてが,分配されるのです。


ここが会社の株と違うところで,

会社の株の場合,会社の利益の25%くらいしか配当されませんが,


REITの場合,もうけのほぼすべてが分配されるので,大変お得です。


株とREITで還元率がこんなにも異なる原因のひとつは,税金です。


会社は儲けたら法人税を支払わなければなりませんが,REITの場合,


条件を満たせば,税金を納めなくていいのです。


会社や投資法人などの法人(法人とは,生きてる人間と違って,法的に作られた人という意味です)の場合,その最終的な利益は,株主等のいずこかの人間に分配されます。

なので,法人から人間に分配されたときに税金を掛ければいいので,本来法人の稼ぎには税金はかけないのです(かけると二重課税になりますので)。


しかし,

会社の場合,内部留保としてため込んだりして,いつまでも人間に分配しないことが可能となってしまいます。

これを防ぐために,法人のもうけには,一定の法人税が課されているのです。


一方,REITは,会社と異なり,内部留保をためることができないので(実質はただのお金の集まりなので),もうけは全部人間にすぐにわたるので,ここで全部課税できるとの考えです。

よって,REITの分配金は,ほぼすべての利益が分配対象になるというわけです。



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