2016年7月9日土曜日

第4章 投資各論6 金・プラチナ地金

前回のReview 「第4章 投資各論5 元本確保型金融商品


さて、今回は今までとは少し毛色の違う商品を紹介したいと思います。

それがずばり、
金・プラチナの地金です。

金・プラチナの地金の金融投資とくらべた特徴は、以下のとおりです。


1 価格がゼロにはならない

金・プラチナは、いわゆるペーパーアセット(お札や株、債券などの証券を指す)と異なり、価格がゼロにはなりません。

お金は、その発行する国がデフォルトになれば、急激に価値が低下しますし、みんながありがたがっていますが、ただの紙切れです。

株や社債は、その発行元がつぶれてしまえば、ただの紙切れです。

一方、金・プラチナは現物ですので、価値がゼロにはなりません。

そのため、金・プラチナは、不況になったときによく買われる、究極の守りの資産と言われます。



2 収益を発生しない

一方で、金・プラチナにはデメリットもあります。

金・プラチナは,金属のかたまりですので,もっているだけでは、勝手に増殖しません(笑)。

つまり,株などの金融商品と異なり、配当や利息といった収益が発生しません。

なので、専ら買ったときと売ったときの差額によって、単純に損得が決まります。


3 手数料が高い

金・プラチナの地金を買う方法は、主に2種類あります。

① お店の店頭に行って、地金をキャッシュで購入する

② 「金・プラチナの積み立て」をして、コツコツ購入していく。


の方法ですと、たとえば大手の田中貴金属においては、

金100g買うのに、16、200円もの手数料がかかります。

金1g5000円とすると,50万円の商品を買うのに16,200円ですので、3.24%もの購入手数料がかかるのです!!!

投資信託の場合、手数料が2%でもめちゃくちゃ高いイメージですので、金・プラチナの地金の購入には、かなり手数料がかかるといえます。

の方法は、よくテレビCMとかで見たりしましたが、

これも、田中貴金属においては,月1万円の積み立ての場合、購入手数料が2.5%です。

金・プラチナの地金購入については、ものすごく手数料がかかること、お分かりいただけましたでしょうか。


まとめると、

金・プラチナ地金は、

収益を生まないし、手数料が高いので、基本的に投資することはおすすめできません。

もっとも、まとまったお金をもっている方で、

そのうちの一部を、価値がゼロにならない現物でもちたい、という方においては、資産の1割までの割合であれば、購入することも悪くはないでしょうか。

価値がゼロにならないので、大敗はしない投資です。
ただ,買った額と同額で売却すると仮定すると,手数料分負けてしまう投資といえますね。



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