2016年6月25日土曜日

第4章 投資各論3 投資信託 その3 ファンドラップ

前回のReview 「第4章 投資各論3 投資信託 その2

前回までで、投資信託のメリットデメリットを講義してきました。

今日は、最近信託銀行のCMとかで良く聞く

「ラップ」「ファンドラップ」について説明したいと思います。

ラップとは、wrap(包む)という意味であり、

信託銀行や証券会社が、

お金持ち相手に、資産の運用や管理などを、まるごと引き受けることを言います。






ファンドラップとは、ファンド(投資信託)に限って投資するラップを言います。

引き受ける際に、ヒアリングをして、

運用方針を積極的にするか保守的にするかなどを決めて、

個々人に対応した資産運用を行うのです。

少し前までは、このような手間のかかる行為は、少なくとも1000万円以上の資産をもっている顧

客のみが対象でした。


しかし、最近では、300万円くらいからでも信託銀行等が引き受けるようになったので、
CMなどで耳にするようになったのです。

CMでは、

「プロに任せるから安心」

などと言っていますし、以前はお金持ち専門のサービスだったことからすれば、
いいサービスだと、あなたも思ってしまうかもしれません。

確かに、個々人に対応したきめこまかなサービスという点では、評価できます。


ただし、手数料が年3%くらいかかるのです!!

昨今、国債の利率がほぼゼロであることからすれば、
3%で運用することはかなり難しいです。
つまり、年間の運用利益よりも、手数料の方が高くなり得るのです。


そもそも、賢い皆様ならわかるかと思いますが、

莫大な費用がかかるテレビCMを流すということは、

その元をとれるくらいの収益が、信託銀行等に流れているということです。


みなさんは、はやりに惑わされず、

ファンドラップには手をださないようにしましょう。


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