2016年6月22日水曜日

第4章 投資各論2ー3 配当利回りが2%未満の株は買わないように

前回のReview 「第4章 投資各論2-2 PBRが1倍以下の株だけを買う

さて、今回は株式三原則最後のひとつ,「配当利回りが2.0%以上の株を買う」についてです。

配当利回りとは、

1年あたりの配当額 ÷ 株価 

です。





たとえば、1株 500円で,

年間の配当金(年1回か年2回配当が普通です)が1株あたり10円の場合、

配当利回りは0.02、つまり2%となります。


東証一部上場株式の配当利回り平均は、年によって上下しますが、

大体1.7%くらいと言われています。

配当利回りが2.0%以上の株を買おうというのは,市場平均以上の配当利回りの株を買おう、ということです。

その理由は3つです。

1つ目は、負けない投資工学では、手数料をかけない関係もあり、

長期保有を目的としています。

長期保有の投資を考える際,配当金も大事です。

いくら会社の純利益がおおくても、配当金がなければ、株主に直接の利益はありません。

毎年の投資収入という楽しみのためにも、配当は多い方がいいですよね。



ただ、配当利回りが低い株式は、その分(もちろん利益があればですが)会社内部にお金をためこんでいるので、株価がその分上がるはずですね。

2つ目の理由は、ここから来ます。

つまり、配当利回りの低い株とは、その内部留保分が、株価に反映されてしまっているということなのです。

つまり、「配当が少なくても、その分株価があがればいいや」ということなんですが、これは、前から株を持っている株主にだけあてはまります。

これから、株を買おう、って人にとっては、単に株価が高いだけなのです。(もちろん、理論上は、会社が解散したときにその分のお金が手に入るのですが…)


3つ目は、配当利回りが低い会社は、株主に対する配慮があまり感じられない会社が多いからです。

配当利回りに魅力がない株式は、親会社などが多数の株をもっているような会社でよくあります。

配当に魅力がなくても、株主からの突き上げもないので、配当を低くしがちなのです。

以上の理由から、配当利回りは、2.0%以上の株式だけを買うことをおすすめいたします。

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